Day 7《3》アネクイナ水道
ソーサラーアルトマーとてんぷらねこの ふにゃふにゃESO 7日目の続きです。
ここで今まで後ろをついてきていたシルフ・ジョーが先頭になり、冒険者がついていく形になりました。
病みし者を倒しつつ、先行していたらむさんを追いかけると……
ハルザーというカジートに攻撃され、シルフ・ジョーは瀕死の状態で倒れていました。
ヴァズビ
「そんな、シルフ・ジョー! ヴァズビのせいだわ。
スレンダル、お許しを…」
どこからかヴァズビが駆け寄って治癒しますが、助かる見込みは……
ヴァズビ
「病みし者たちの指導者ハルザーは、恐ろしい魔法を操る。
アデプトに私を奪われたと言ってた。すべてを奪われたって。
自分がこの者の…」
「父親だと言ったんだな」
ヴァズビ
「そうよ。この者に忘れられないように、贈り物を置いていったって。
でも私がシルフ・ジョーと…
教団と親密になっていくのを見て、ついに耐えられなくなったそしてヴァズビをこのバーン・ダルの寝床におびき出したの。
次は僧房を焼くつもりよ!」
「彼を止めよう」
ヴァズビ
「お願い。ハルザーを救えるのなら助けてあげて。
おかしくなってしまったことは知ってる。
でも2人の父親を一度に失うなんて… スレンダルよ。
この者は途方に暮れています月よ、なぜシルフ・ジョーはここへ来たの?
病みし者たちに殺されるって知ってたはずなのに!」
「彼は救うためにやった」
ヴァズビ
「そうなったのはヴァズビがシルフ・ジョーに従わなかったからよ!
ヴァズビのせいでここに来たの。
ヴァズビのせいで死んだのよ!」
「シルフ・ジョーは覚悟していると言っていた。これは昔の事件の贖罪だったのだろう」
ヴァズビ
「この者は知ってる。
ハルザーは自分と妻、つまりヴァズビの母さんが、小さなヴァズビを腕に抱いて揺りかごまで行ったことを教えてくれた。
バーン・ダルの寝床への長い旅路と、寒く月のない夜の話をしてくれた辛いことが増えるばかりよ」
「ヴァズビの責任ではない。何もかも背負い込むな」
ヴァズビ
「どうしてヴァズビのせいじゃないの?
母さんがヴァズビをお腹の中に抱えてなかったら、スレンダルの揺りかごに来ることもなかった!
ヴァズビが水を元に戻そうとしなければ、シルフ・ジョーは生きてたのよ!お願い、ハルザーを探して。
ヴァズビは仕事をしないと」
かける言葉が見つかりません……
2人の元を去り、バーン・ダルの高台を越えます。
しかしクエストジャーナルには「ハルザーを倒す」と書いてあります。
話し合うことはできないようです。
ハルザーを倒し、遺体からいくつかのアイテムを拾い、バーン・ダルの水門を開きました。
これで当初の目的は達成しました。
スレンダルの揺りかごに移動して、シルフ・ジョーと共に戻ったヴァズビに話を聞きます。
ヴァズビ
「戻ったのね。よかった。ヴァズビは今日だけで、あまりに多くのものを失ったシルフ・ジョーは戻らなかった… もういない。
きっと今、魂が星の裏の砂場をさまよってるわ」
「気の毒に」
ヴァズビ
「他のアデプトもヴァズビと同じように彼を悼んでる。
でもみんなは死の真相も、あなたが復旧させた水の代償も知らない。でもあなたは知ってる。ヴァズビも知ってる。
知りすぎたのかもしれない」
「どういうことだ?」
ヴァズビ
「ヴァズビはこの場所が好きだった。
シルフ・ジョーや治癒師たちに憧れていた。
負けない力と知恵を得られるようにスレンダルに祈ったでもスレンダルの揺りかごは嘘。ヴァズビの夢も嘘。
これからどうしたらいいの?」
「スレンダルの揺りかごは嘘とはどういう意味だ?」
ヴァズビ
「エルスウェアの人々は、揺りかごのアデプトが風邪を食い止めるために奇跡的な働きをしたと思ってる。
でも真実は、病人たちを荒野に放置して死なせただけだったそれを無視することなんてできる? こんな場所に人生を捧げることができる?」
ヴァズビにはもっと時間が必要だと思います。
ここで冒険者が即答したところで、それは他人の意見であって彼女自身の選択ではありません。
彼女は少しでも早く答えがほしいのかもしれませんが、私にはかける言葉がないよ……
像に祈るアデプトの姿は、今のヴァズビにはどう見えているのでしょうか。
冒険者は2種類の選択肢からどちらかを選ばなくてはなりません。
非常に悩みましたが、こっちを選びました。
「残るべきだ。治癒師になる夢には意義がある。これまでの歴史がそれを変えるわけではない」
この選択にしても、いいのか悪いのかわかりません。
大事な人をなくしたばかりか憧れていたはずの夢さえ揺らいでいるのに。
かといってもう一つの選択肢
「その通り。出て行くべきだ。ここの失墜と運命を共にする必要はない」
と言い切ることはできませんでした。
夢を実現するためという理由で辛いことがあった場所に縛られ続ける必要はないと思います。
ですが、揺りかごを出た後の彼女がどんな人生を歩むのかを考えると、暗澹たる気持ちになるのです。
彼女の返答はこうでした。
ヴァズビ
「そうね。この者は残るわ。
でもここで起きたことについて嘘はつかない。
シルフ・ジョーは不可能に近い選択をしたけど、みんなには真実を聞く権利があるありがとう。出会ったばかりだけど、ヴァズビに残された中で、家族と呼べる人はあなたくらいよ」
クエストが完了し、報酬としてゴールドとアイテムと経験値を頂戴しました。
出会ったばかりの通りすがりの人間をそんなに簡単に信じちゃいけない。
心が弱っている時に出会う人は善人ばかりではないのですから。
周りに他のアデプトが集まってきました。
中央の台座にはシルフ・ジョーが眠っています。
彼らはヴァズビの話から真相を知るでしょう。
深読みしすぎかもしれませんが、治癒師の仲間にもナハテン風邪の犠牲者がいたかもしれません。
立場が違えば病気になり、隔離され放置される運命です。
シルフ・ジョーにはその時代を生きのびた負い目もあったかもしれません。
近くにアクセスできるNPCがいたので話しかけてみました。
アズダナディ
「水を戻してくれてありがとうシルフ・ジョーを失ったのは辛いことだ。みなそう思っている。
彼の正義には欠点があったが、誰にも欠点はある。
完璧を自負するものは罪深いうぬぼれ屋だ。それを忘れるな」
そもそも「王の高官スタビ」という者が来てシルフ・ジョーを脅したりしなければ、もっと適切な対処をできたかもしれません。
人々が木を見て森を見ず状態にならなければ、バーン・ダルの寝床に置き去りにされる患者はいなかったかもしれません。
かもしれない、なんて今更言っても仕方がないのですが……
この日はここまでとなりました。